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温度20℃湿度50%が理想です。

野口哲哉 ドローイング展 ~鎧と鉛筆~@ギャラリー玉英

前日のミヅマアートギャラリーに引き続き、この日は骨董通りギャラリー玉英へ。
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現在「野口哲哉 ドローイング展 ~鎧と鉛筆~」展を開催しています。

gyokuei.tokyo

野口氏のデッサン百数十点が展示してあります。

どれも小さなものばかりで、お値段も手頃。私もいくつか申し込んできましたが、どれも申込者が多いようなので、抽選とのこと。結果を楽しみに待つことにします。

池田学展「誕生」@ミヅマアートギャラリー

空はどんよりとしていますが、まるで梅雨が戻ってきたように涼しい日が続いています。
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九段下から外堀通りに出て、MIZUMA ART GALLERYに到着。現在、池田学氏の「誕生」が展示されています。
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池田学展「誕生」

2010年の「焦点」以来、約7年ぶりのミヅマでの個展となる今回は、東京では初公開となる最新作《誕生》を中心に展示いたします。 縦3m×横4m、池田にとって最大サイズとなる《誕生》は、構想2年、制作3年3ヶ月をかけて、滞在先のアメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて完成しました。 

入り口から入ってすぐ見えるところに、巨大な作品がありました。花を咲かせた大きな木が波に洗われています。その大きさに圧倒されながら作品に近づくと。今度は細部に引き寄せられます。緻密に描かれた様々なものをより鮮明に見たくてガラスに張り付き、帽子のツバがガラスにカツンと当たってハッと気がつく始末。自然と視野が狭くなってしまうのに気がついて、慌てて下がって全体を観て、また自然と近づいてしまう。どれだけ時間をかけても見足りない気分にさせてくれます。

会場には他に小作品が数点ありました。

 

ギャラリーでは、作品紹介のリーフレットと絵葉書をいただきました。
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池田氏の作品は細やかなので、写真を撮ったとしても、こうして印刷されたものを見ても、その質感や情報はとても伝わりませんね。

9月27日(水)から日本橋高島屋に巡回するようですが、今ならギャラリーで独り静かに鑑賞することも可能です。

 

「誕生」の製作日記であるマディソン日記を見てから行くと、より楽しめます。

ikedamag.exblog.jp

没後40年 幻の画家 不染鉄展@東京ステーションギャラリー

東京駅です。いつ見てもかっこいい建物です。
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この日の目的地は、丸の内北口改札のすぐ近くにある東京ステーションギャラリーでした。駅前ギャラリーっていいですね。
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没後40年幻の画家不染鉄展を開催中。この展覧会で初めて名前を知った画家ですが、ポスターになっている富士山の絵が好みだったのと、SNSなどでも評判が良かったので興味を持ちました。

www.ejrcf.or.jp

いつものように、気になったものをメモとして残します。

2《夕月夜 不染鉄 大正初期 絹本墨画着色金彩・軸装 個人蔵》
縦長の画面半分に海岸線まで迫った山肌が描かれている。狭い谷間の奥に白い砂浜と暗い海。月はなく海岸線近くに薄く引かれた紅色に陽の名残が見える。フクロウが住む森の中に、数件の家の明かり。
朦朧体や没骨法を用い、何もかもが丸みを帯びたフォルムで描かれているため、柔らかく穏やかな印象を与える。

9《雪之家 不染鉄 大正末期-昭和初期 絹本着色・軸装 法隆寺
しんと静まりかえった雪景色。ちらちらと小雪の降る中に二件の民家。裏は竹林。庭には炭焼き小屋や凍った池があり、人の営みが感じられる。
2と同じく、丸みを帯びたフォルムが優しく可愛らしい印象を与える。

19《奈良西ノ京秋景 不染鉄 大正末期-昭和初期頃 絹本着色・額装 個人蔵》
画面手前に藁葺きの民家。庭と家裏に植わった柿の木の真っ赤に熟した実が目を引く。集落の奥、小川を挟んで稲刈りのすんだ田園。その先に薬師寺東塔が見える。
鉤勒法で描いたもの。《思出之記(田圃)》等にもあった柿の木が繰り返し描かれていることで、不染鉄にとっての赤い実が特別なものだとわかる。

23《秋色山村 不染鉄 昭和初期頃 絹本着色・額装 奈良県立美術館》
紅葉した木々に彩られた山間の集落を描いたもの。画面中央の白壁のある屋敷を中心に、民家が寄り添うように軒を連ねている。山の稜線が同心円を描き、民家の屋根や池、白や金泥で霞が水平を強調し、どこか曼荼羅を思わせる。

30《思い出の夏 不染鉄 昭和10年代頃 紙本墨画・軸装 個人蔵》
南国の木々が生い茂り、浜辺の民家の庭先には洗濯物が干され、日々の営みが感じられる。海から出た大きな岩の上には蟹が歩き、その海中では小魚の群れ。海の深いところには大きな魚が悠々と泳いでいる。
南国の海中と外の動植物の営みを同空間に描いたもの。

43《薬師寺東塔の図 不染鉄 昭和45年(1970)頃 紙本墨画着色・額装 個人蔵》
若草山を背景に薬師寺東塔がそびえる。あけぼのの光の中、薬師寺東塔の手前に広がる大池の水色と霧が混ざり合って若草山にまで続き、塔を囲む木々の濃さと対比させられるかのような幻想的な風景が描かれている。

48《山海図絵(伊豆の追憶) 大正14(1925)年 第6回帝展 紙本着色・額装 公益財団法人 木下美術館》
本展のメインビジュアル。縦横約2メートルの大画面中央に富士山。周りに雪の積もる連山が広がる。手前の太平洋は穏やかな波が平行に走り、海中には様々な魚が悠々と泳いでいる。画面の対角線を結んだ中央に電車が走り、まるで日本横断をしているかのよう。遠景に見えるのは雪の日本海。日本の中心にある霊山としての姿が浮かび上がる。
先日トーハクで富士参詣曼荼羅図を観たばかり。不染鉄の意識にも当然それがあったに違いない。

melonpankuma.hatenablog.com

61《南海之図 不染鉄 昭和30年(1955)頃 紙本墨画・軸装 京都国立近代美術館
縦長の画面の大部分を海として描き、上三分の一に大海に浮かぶ孤島を描いた。海からは切り立った崖がそびえ、人を寄せ付けない雰囲気があるが、その上には集落が見える。波間に漂う一艘の船は、島に辿り着けるだろうか。
黒黒とした岩と波の表現が印象的。

75《夜の漁村 不染鉄 昭和40年代後半 紙本墨画着色・額装 個人蔵》
手前に港がある漁村の風景。暗闇に集落の明かりだけが浮かびあがる。建物の中では宴会が繰り広げられている様子。港の波の音、人々の楽しげな声が聞こえてきそう。山の中の一軒と手前の海に浮かぶ船は蝋を使っているのか、出っ張って描かれている。画面が黒いので和紙の繊維が光るのが、よい効果を生み出している。

79《山 不染鉄 紙本着色・額装 奈良県立美術館》
画面いっぱいに描かれた山には、様々な木々が生え揃っている。画面の右隅に薄墨が縦に引かれ、雨が接近している。山裾には金泥で引かれた霞が流れている。針葉樹の緑の濃さに冬の訪れが感じられるが、動物の姿は全くなく、ただ山頂の木の先端に鳥の巣の気配がある。
あからさまではないものの、展示されたほとんどの作品に人の暮らしや生き物が描かれていたので、この森に全く動物が描かれていないのが印象深かかった。

89《柿 不染鉄 昭和40年~50年頃 紙本着色・額装 個人蔵》
黒い背景に、毒々しく感じられるほどに赤い実が描かれている。「丸く、重たく、おいしい朱色の実の美しさ、面白さをまだ見ぬ人々に伝えたい、描き残したい」と語っている。

 

眺めていて穏やかな気分にさせてくれる絵で、部屋に飾りやすそうな絵が多い印象でした。
不染鉄の没後40年で、今回21年ぶりの回顧展だったようです。今後もこう多くまとめて観られる機会は少なそうだから、思い切って行ってよかったと思います。

写生旅行に行ったはずの伊豆大島式根島に漁師として住み着いてしまうエピソードをウェブサイトで読んでいたので、人嫌いで厭世的な画家なのかと思っていましたが、それは全くの勘違いでした。《生い立ちの記》などを見ても、人の営みを愛しそれを描いた画家であったことがよくわかります。よくよく考えてみれば、人嫌いな性格だとしたら知らない人に混ざり、よく知りもしない土地で漁師なんてできるはずもありません。画家本人の姿を伝えるものとして、太田佳男作の《不染鉄坐像》とモノクロの本人の写真が展示されていました。写真では、小さな坊主頭でわずかに首を傾けてにっこりと笑っていて、威圧感のない人懐っこそうな印象を受けました。

それにしても、この会場の雰囲気のよいこと。東京駅丸の内駅舎内を改装して作られたとあって、古い赤レンガの壁が素敵でした。

葛飾北斎とその時代@あびこ市民プラザ

Twitterで面白そうな展覧会をやってると知って、我孫子市に行きました。

我孫子駅北口から炎天下を歩いて7分。目的地のあびこ市民プラザと思しき建物は、どうみてもイトーヨーカドー。恐る恐るショッピングモールに入って店内の地図をよくよく見てみると、3階に市民プラザを発見。これ以上、炎天下を歩き回らずにすんで、ほっとしました。
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あびこ市民プラザの入り口。只今、第60回我孫子市民文化祭 記念事業特別展 「葛飾北斎とその時代」開催中です。
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いつものように、気になったものを以下にメモとして残します。

14《葛飾北斎 手妻師 紙本着色 30.2×56.8 天保10年(1839)/80歳 公益社団法人川崎・砂子の里資料館》
手品師が右手の扇を仰ぐと左手から紙吹雪が舞うのを後ろ姿で描いた。横長の画面を広く取って対角線に紙吹雪が舞う。構成にひねりがあって面白い。

15《葛飾北斎 生首図 絹本着色 27.4×43.1 天保13年(1842)/83歳 公益財団法人摘水軒記念文化振興財団》
画面中央に女の生首。深い陰影で眉間に皺を寄せ歯を食いしばった恨めしい表情。目元と頬に鮮血が散る。この生首を洗って干す直前ということか、柄杓が描かれている。綱、青竹が罪人であることを想像させる。

17《葛飾北斎 雪中鷲図 紙本着色 118.5×54.0 天保14年(1843)/84歳 公益財団法人摘水軒記念文化振興財団》
雪の積もる枯木の上に止まり、空を見上げる鷲。どんよりとした空は薄墨と薄藍を引いている。幹や青苔の描写は南蘋派の影響。
力強い足元から爪にかけてが印象に残る。口元の表現がよい。

18《葛飾北斎 風神の図 紙本着色 89.6×28.5 弘化元年(1844)/85歳 個人》
赤い髪をした青い肌の風神。脇を締め、自分が起こした風に袋が飛ばされるのを耐えているのか、卑屈な表情で正面を見据えているの面白い。

21《芋とききょう 紙本着色 17.0×22.4 嘉永元年(1848)/89歳 公益社団法人川崎・砂子の里資料館》
横長の画面に桔梗と大中小の三個の里芋を描いたもの。親芋にくっついた小芋が愛らしい。

24《抱亭五清 粧い美人図 絹本着色 105.0×35.0 公益財団法人摘水軒記念文化振興財団》
手鏡を持って化粧をしている女を描いたもの。帯の表には百人一首が描かれ、裏地の藍の部分は雲母が光る。ろうけつ染めで女の上衣と背景の萩と菊を染め抜き、そこに彩色を施すという、非常に凝った作り。落款は染めで印章は手書き。

30《高井鴻山 妖怪図 紙本水墨 105.5×42.3 個人》
山水のようだが積もった雪や岩をよく見ると、大入道、一つ目、童子の姿をした妖怪のようにみえる。妖怪山水画

46《香蝶楼国貞 嵯峨ノ釈尊開帳ノ図 大判・三昧続 西村屋与八 回向院》
四代目 歌川豊国。遠景に嵯峨釈尊の開帳で賑わう回向院境内。両国橋の真ん中を力士らが歩くのを、周囲の者は驚いた顔で眺めている。
まだ遠方への旅行ができない時代、両国橋東詰にある回向院で全国各地の寺院の出開帳がさかんにおこなわれ、開帳の時期には大勢の見物人が訪れ賑わったという。回向院は大相撲の興行場所としても賑わう場所だった。

 

無料なのに、よいものを見せていただきました。

地獄絵ワンダーランド@三井記念美術館

先週ベルギーの煉獄巡りをしたばかりですが、今回は日本の地獄を巡りに、三井記念美術館へ行きました。
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「地獄絵ワンダーランド」展です。

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仏教の世界観である地獄と極楽は、平安時代源信が著した『往生要集』により具体的なイメージが与えられ、絵画・彫刻などの多彩な作品が生まれました。この展覧会では地獄と極楽の美術を通じて、日本人が抱いてきた死生観・来世観をたどります。なかでも近世以降、民間で描かれた「たのしい地獄絵」や、水木しげる「のんのんばあ地獄めぐり」などにも焦点をあて、「地獄絵ワンダーランド」を楽しんでいただきます。

www.nhk-p.co.jp

三井記念美術館は初めてだったので、入り口と自転車置き場がわからずに彷徨って、ぐるり建物を一周してしまいました。気温30度以上の中を自転車漕いで来た上に、そんなことをやっていたので、地獄絵を見る前から灼熱地獄に陥ったような気分でしたが、建物に入るとエアコンが聞いていて、生き返りました。
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美術館は日本橋の三井本館7階にあります。7階に行くためのエレベーターは、扉の上に半円形の文字盤で階数を表す表示がありクラシックで重厚なものですが、見た目の印象を裏切って快適に高速で上がります。

展覧室に入る前に、映像ギャラリーで映像プログラム「ようこそ地獄ツアー」を観て、軽く地獄巡りについて予習。
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迫力あって面白かった。お見逃しないように。

  • 第 1 章 ようこそ地獄の世界へ
    • 入口はのんのんばあと地獄めぐり
    • 往生要集の世界
    • 写真画像展示
    • 六道・地獄の光景
  • 第 2 章 地獄の構成メンバー
  • 第 3 章 ひろがる地獄のイメージ
    • 山のなかの地獄
    • 「心」と地獄
    • 地獄めぐりの物語
    • 「ひろがる地獄のイメージ」から「地獄絵ワンダーランド」へ
    • 「心」字の展開
  • 第 4 章 地獄絵ワンダーランド
  • 第 5 章 あこがれの極楽

いつものように、以下に気になったものをメモとして残します(◎は重要文化財)。

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「ベルギー奇想の系譜」展@Bunkamura ザ・ミュージアム

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されているベルギー奇想の系譜展に行きました。
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www.bunkamura.co.jp

いつものように、気になったものをメモとして残します。

  • 第1章 15-17世紀のフランドル美術
  • 第2章 19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派・表現主義
  • 第3章 20世紀のシュルレアリスムから現代まで
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「ベルギー奇想の系譜」展スペシャル・トーク@Bunkamura ザ・ミュージアム

三連休の最終日はBunkamura ザ・ミュージアムのベルギー奇想の系譜展へ。
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展示作品については、別記事にのんびりまとめるとして、先に、Bunkamura内特設会場で行われたスペシャトークイベントの様子を紹介します。
個人的にフランドル絵画と日本画どちらも大好きなジャンルなので、特に「奇想の系譜」の著者である辻先生の視点から両者の共通点、相違点などのお話があるのを期待して行きました。

www.bunkamura.co.jp

 

出演は、日本美術史家の辻惟雄先生と國學院大學教授で西洋美術史家の小池寿子先生、モデレーターとして美術ジャーナリストの藤原えりみ氏です。

 

まずは登壇者の紹介で、辻先生が「私、何でここにいるのか訳がわからないんですけども」の一言で会場大爆笑となってトークショーが始まりました。流れとしては、小池寿子先生のベルギー美術の19世紀までの変遷についての話があり、次いで、辻惟雄先生による日本美術史に登場した奇想の画家の話と続いて、最後に質問受付でした。

何をもって奇想とするかについて、小池先生は、幻想、気まぐれ、超自然的、理性では把握できない現象;supernatural, fantastic ( angels, demons, fairiesetic ), magic, eccentric, grotesque なものを描いたもの、そして、主流に対する亜流・傍流、中心と周縁、理性と感性、王道と邪道など対立関係のあるものを表す用語のひとつと定義されていました。

有償トークショーなので詳細は控え、スライドに出た作品をここに残します。

《トゥヌグダルスの幻視 ヒエロニムス・ボス工房》
《聖アントニウスの誘惑 ブリューゲル(父)》
《聖母子と二人の天使 ハンス・メムリンク
《ヘントの祭壇画 ヤン・ファン・エイク
《快楽の園 ヒエロニムス・ボス》
《楽園図 ヒエロニムス・ボスの追随者》
《「トゥヌクダルスの幻視」時祷書の挿絵 シモン・マルミオン》
七つの大罪と四終 ヒエロニムス・ボス》
《「我ら救世主のぶどうの木」説教集の表紙絵》
《冥府へ下るキリスト ブリューゲル(父)》
《「カトリーヌ・ド・クレーヴの時祷書」の挿絵「地獄の口」》
《聖アントニウスの誘惑 ヒエロニムス・ボス》
《パノラマ風景の中の聖アントニウスの誘惑 ヤン・マンデイン》
《聖アントニウスの誘惑 マルティン・ショーンガウアー》
《「ハルトマン・シェーデル世界年代記」の挿絵》
《イーゼンハイムの祭壇画 マティアス・グリューネヴァルト
《聖アントニウスの誘惑 クエンティン・マサイスとヨアヒム・パティニール 》
レオナルド・ダ・ヴィンチカリカチュア
《聖アントニウスの誘惑 ヒエロニムス・ボスの追随者》
《聖クリストフォロス ヒエロニムス・ボス派》
《聖クリストフォロス ヤン・マンディン》
《「マリー・ド・ブルゴーニュの時祷書」の挿絵》
《「皇帝マクシミリアンとマリー・ド・ブルゴーニュの時祷書」の挿絵》
《死の舞踏 バーント・ノトケ》
《アンドレアス・ヴェサリウス著「人体構造論」の挿絵》
《胴と頭の部分のある、左の腕と手を二方向から見た図 ペーテル・パウルルーベンス
《官女観菊図 岩佐又兵衛
伊勢物語・梓弓図(旧金谷屏風) 岩佐又兵衛
動植綵絵 雪中錦鶏図 伊藤若冲
《群仙図屏風 曾我蕭白
動植綵絵 老松白鳳図 伊藤若冲
源頼光公館土蜘作妖怪図 歌川国芳
《人々の群れを駆り立てる死 ジェームズ・アンソール》
《相馬の古内裏に将門の姫君滝夜叉妖術を以て味方を集むる大宅太郎光国に妖怪を試さんと爰に来り竟に是を亡ぼす 歌川国芳
ティンパニー レオ・コーペルス》
フランダースの戦士(絶望の戦士) ヤン・ファーブル

 

小池先生からベルギー美術について、辻先生から日本美術についてと別々に奇想を語っていただく内容でした。特に小池先生のお話は大変興味深く、バスハウスや皮剥ぎ盗賊の話など強烈な話もあり、時間を忘れて聞き入りました。