読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

常温常湿希望

温度20℃湿度50%が理想です。

暮らしの調度-安土桃山・江戸@東京国立博物館

この日は河鍋暁斎記念美術館に行くつもりでしたが、木曜日が休館日だったのを西川口に着いてから思い出し、落胆して上野へ。

 

秋の青い空。トーハク日和です。

f:id:Melonpankuma:20161026091431j:plain

 

特別1室、2室 歌仙絵

宮廷文化の根幹たる和歌に支えられた、歌仙絵の成立と展開をたどるものとしての特集。

歌仙絵とは優れた歌人の肖像を描く作例です。平安時代中期、藤原公任が編んだ『三十六人撰』に基づく「三十六歌仙絵」、鎌倉時代前期、後鳥羽院が編んだ『時代不同歌合』に基づく「時代不同歌合絵」など、多くの歌仙絵が中近世を通じて生み出され、愛好されてきました。

《女房三十六歌仙絵(模本) 江戸時代・19世紀》

部分 式子内親王

f:id:Melonpankuma:20161026091429j:plain

白描でところどころに色や模様の書き込みがある。

 

《狩野永納 新三十六人歌合画帖 江戸時代・17世紀》

f:id:Melonpankuma:20161026091430j:plain

眺むれば 衣手涼し ひさかたの 天の河原の 秋の夕暮れ

式子内親王

 新古今和歌集321番。夕暮れの空を眺めていると、天の河原の川風が袖に抜けて涼しく感じられると、涼しげな状景を詠んだ歌。

 

本館2室 伝藤原光能

《国宝 伝藤原光能像 鎌倉時代・13世紀》

源頼朝像、伝平重盛象と共に京都・神護寺に伝わった肖像画。冠を被り、笏を持ち、刀を佩く公家装束の人物。束帯は、平安時代末頃から流行した強装束で表わされている。ほぼ等身大。

迫力があり、かっこよいです。

 

本館4室 茶の美術 

《中国・建窯 禾目天目 南宋時代・12~13世紀》

f:id:Melonpankuma:20161027145251j:plain

中国福建省の建窯で造られた天目茶碗のうち、黒釉に茶色や銀色の細かい縦筋が無数に見られるもの。線条がウサギの毛のように見えることから、中国では兎毫盞(とごうさん)、日本ではイネ科植物の芒に見立て禾目天目(のぎめてんもく)と呼ぶ。

 

本館7室 屏風と襖絵―安土桃山~江戸

長恨歌図屏風 江戸時代・17世紀》

f:id:Melonpankuma:20161026091440j:plain

楽天の抒情詩「長恨歌」は玄宗楊貴妃の悲恋物語。この屏風は物語の前半を描いたもの。下部は幸福な時期、上部は安禄山の乱玄宗の逃亡と悲劇の時期。

右上は新婚時代ですか?こっちが恥ずかしくなる程のいちゃつきっぷり。

f:id:Melonpankuma:20161026091438j:plain

頬赤らめてるし!

f:id:Melonpankuma:20161026091437j:plain

 

本館8室 書画の展開―安土桃山~江戸

一番奥にあるのが重要文化財酒井抱一 夏秋草図屏風》です。

f:id:Melonpankuma:20161026091427j:plain

平日の午後とはいえ、人がいないにも程がある。

 

本館8室 暮らしの調度―安土桃山・江戸

《貝尽蒔絵提重 江戸時代・19世紀》

f:id:Melonpankuma:20161026091426j:plain

江戸時代のピクニックセット。四段の重箱、盆、朱塗杯、錫製の徳利一対、小皿五枚の宴会道具一式。全てに貝が描かれていて、まさに貝尽くし。

これを持ってお花見に行ったら、楽しいだろうなあ。

 

本館12室 漆工

《中山胡民 虫籠蒔絵菓子器 江戸時代・19世紀》

f:id:Melonpankuma:20161026091435j:plain

中山胡民は原羊遊斎の門人。羊遊斎の技術を継承し、抱一との関係も深い。茶道、俳諧にも優れた。

虫かごに見立てて、秋草と虫を描いた美しい菓子入れであるが、この写真ではわかりづらいが、右に私の苦手な黒い虫かと思うようなフォルムのがいて、これは勘弁と思わずにはいられない。

 

《笠翁細工 印籠意匠色紙箱 江戸時代・18世紀》

f:id:Melonpankuma:20161026091434j:plain

小川破笠は、陶器やガラスなど従来には用いられなかった素材を嵌入し、さらにその上から蒔絵を施すという技法を生み出しました。その作風は当時の爛熟の世相に受け入れられ、亜流も含めて多くの追従を生み出し、笠翁細工と呼ばれる一派をなした。

 

重要文化財 舞楽蒔絵硯箱 伝本阿弥光悦 江戸時代・17世紀》

f:id:Melonpankuma:20161026091433j:plain

蓋に 鉦鼓(しょうこ)、鳩杖(はとづえ)、鳥兜を被った舞人の後姿。金高蒔絵、螺鈿、金銀切金、金金貝など、材料に凝っている。

 

重要文化財 男山蒔絵硯箱 江戸時代・15世紀》

f:id:Melonpankuma:20161026091442j:plain

黒漆で梨子地仕立て。蓋に山々と撫子、桔梗の秋草。『続後撰和歌集』の源雅実の歌「なほ照らせ代々に変はらず男山仰ぐ峯より出づる月影」を主題とした硯箱。画中に「代々・男・よ・里・仰・出・かけ」などの文字が銀の平文で書き込まれていて、文字を絵画的に変形し、葦・水鳥・岩などになぞらえて書いた葦手の手法によるものであることがわかる。

 

本館18室 近代の美術

《津田信夫 白磁兎置物 1934年》

f:id:Melonpankuma:20161026091425j:plain

この兎の耳のすばらしいこと。命が感じられる造形です。

 

《津田信夫 銅白熊 1944年》

f:id:Melonpankuma:20161026091423j:plain

背中のラインにマレーグマが入っているような気がするのは、白熊にしては頭が大きいからでしょうか。それにしても、良い顔しています。

 

赤坂離宮花鳥図画帳 絹本着色 1906年》

東宮御所(後の赤坂離宮)として建設された迎賓館の大食堂、花鳥の間の壁面に飾られた七宝焼の下絵。これを手がけた荒木寛畝、渡辺省亭の二人は共に西洋画法を学んだ日本画家で、最終的に渡辺省亭の絵が採用され、濤川惣助が無線七宝で制作した。

 

《蝦・鰈 荒木寛畝》

f:id:Melonpankuma:20161026091424j:plain

《秋草に鶉 荒木寛畝》

f:id:Melonpankuma:20161026091452j:plain

《水鶏 荒木寛畝》

f:id:Melonpankuma:20161026091449j:plain

 《雉 荒木寛畝》

f:id:Melonpankuma:20161026091451j:plain

《鵞鳥 荒木寛畝》

f:id:Melonpankuma:20161026091450j:plain

《烏瓜に鶇 渡辺省亭》

f:id:Melonpankuma:20161026091436j:plain

《山蔦に啄木鳥 渡辺省亭》

f:id:Melonpankuma:20161026091448j:plain

《夾竹桃に燕 渡辺省亭》

f:id:Melonpankuma:20161026091447j:plain

《黄蜀葵に四十雀 渡辺省亭》

f:id:Melonpankuma:20161026091446j:plain

《杜若に小鳥 渡辺省亭》

f:id:Melonpankuma:20161026091445j:plain

《罌粟に雲雀 渡辺省亭》

f:id:Melonpankuma:20161026091444j:plain

《芙蓉に小鳥 渡辺省亭》

f:id:Melonpankuma:20161026091443j:plain

渡辺省亭のフランス風な華やかで繊細な表現に心惹かれました。