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出雲と大和@東京国立博物館 平成館

1月中旬を過ぎてようやく2020年初の東京国立博物館です。正月早々に風邪を引いて、半月を引きこもりで過ごしてしまいました。
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この日、本館には特別公開「高御座と御帳台」に並ぶ列ができていました。
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私は平成館の方に向かいます。
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本館の賑わいとは打って変わって、こちらは平和なものです。
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平成館、玄関脇のパネル。
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銅鏡と銅鐸のかっこよいこと。

www.tnm.jp

令和2年(2020)は、我が国最古の正史『日本書紀』が編纂された養老4年(720)から1300年という記念すべき年です。その冒頭に記された国譲り神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」、すなわち人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされています。一方で、天皇は大和の地において「顕」、すなわち目に見える現実世界、政治の世界を司るとされています。つまり、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていたのです。
「幽」と「顕」を象徴する地、島根県奈良県が当館と共同で展覧会を開催し、出雲と大和の名品を一堂に集めて、古代日本の成立やその特質に迫ります。

入場口も混んでいる雰囲気はありませんでした。
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本展では写真撮影スポットが二ヶ所ありました。ひとつは加茂岩倉遺跡銅鐸埋没状況復元模型。
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1996年、現雲南市の石座の丘から、一か所からの出土例としては日本最多となる39口の銅鐸が発見された。弥生時代中期から後期のもので、多くは銅鐸が「入れ子」になった状態で出土したことも注目された。

 そして、もうひとつの写真撮影スポットが法隆寺金堂壁画の複製陶板。
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法隆寺金堂壁画は元は極彩色であったが、1949年の火災で焼損して損傷したという。
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今回の展示を一周するのに一時間半程度かかりました。東博の特別展にしてはそれほど混雑しなかったのは、やはり新型コロナウイルス感染症の影響なのでしょう。

展示の半分は昨年の島根旅行で見知ったものが多かった。予習が十分すぎるほどで、新鮮味に欠けた嫌いがありました。それでも宇豆柱と心柱が発掘時の位置関係がわかるように方向もきちんと合わせて展示されていて、サイズ感がリアルに感じられて興奮しました。その他、《◉日本書紀》《◉延喜式》《◉播磨国風土記》《◉七支刀》《◉藤ノ木古墳出土品》等、なかなか見る機会がないものに出会えました。その他、《◎埴輪 見返りの鹿》のかわいらしさに癒やされたり、《須恵器 出雲型子持壺》の異形さにギョッとしたり、《◎持国天立像 當麻寺蔵》のイケオジっぷりに見惚れたりしました。

 

これは後期展示になって見つけたもの。千木と鰹木のついた、がちゃがちゃのカプセル回収箱です。
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特別展の豪華なインスタレーションにも圧倒されますが、トーハクのこういう細かさはもっと好き。

この日、午後はかなりの混雑になりました。
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一階のラウンジに島根と奈良の観光情報ブースができていました。
奈良県は、まほろば館のせんとくん天平衣装の展示が目立っていました。
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島根県のブースには石見神楽のスサノオと大蛇です。
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クタクタになって帰りに御徒町大阪王将へ。
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天津炒飯がお気に入りです。