浮世絵動物園@太田記念美術館
原宿駅のホームに降りたら、前にも後ろにも進めない程の混雑でした。桜が咲く東京はベストシーズンということで、観光客が多い時期なんでしょうか。駅舎が建て直されるという話を聞いていますが、あの都内最古の木造駅舎はとても魅力的だけど、確かにキャパが足りていないのは明らか。うまく保存されることを祈るしかありません。
そんな混雑を乗り越えて、太田記念美術館です。
ただ今、浮世絵動物園が開催されています。
続きを読むペットとして愛された猫や金魚、擬人化されたタコや狐、龍や河童。2010年に多彩な動物を描く浮世絵をご紹介し好評を博した「浮世絵動物園」展がパワーアップして帰ってきます。展示総数は前回の2倍となる約160点。前回をご覧になった方もそうでない方も、きっとお気に入りの動物に出会えるはず。
旧岩崎邸庭園
上着がいらないほどの天気になったので、この日が今年一番の花見日和だと確信して出かけました。いつもの調子で上野駅まで行ってしまって、一駅戻って御徒町で下車。そこから歩いて不忍池へ。枯れた葦の向こうにピンク色に染まった桜並木が見えます。今まさにソメイヨシノが見頃を迎えています。
お花見の前に、せっかく近くまで来たからと重要文化財に指定されている旧岩崎邸庭園へ行きました。
旧岩崎邸庭園は1896年(明治29年)に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として造てられました。往時は約1万5,000坪の敷地に、20棟もの建物が並んでいました。現在は3分の1の敷地となり、現存するのは 洋館・撞球室・和館の3棟です。木造2階建・地下室付きの洋館は、鹿鳴館の建築家として有名な英国人ジョサイア・コンドルの設計で近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。館内の随所に見事 なジャコビアン様式の装飾が施されていて、同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザインが、往事のままの雰囲気を漂わせています。
チケット売り場の前に《◎袖塀》があります。
塀に彫られた紋章は岩崎家の家紋「重ね三階菱」で、これが三菱の社章の基になりました。
こちらが洋館。ジョサイヤ・コンドルが設計した英国ジャコビアン様式の建築物です。
ただ今屋根の葺き替え工事が行われていて、建物の一部が覆われていますが、内部の見学は通常通り行われています。平日は建物内の撮影が可能です。
奇想の誕生 雪村展(前期)@東京藝術大学大学美術館
渡辺省亭展@加島美術
土曜日の朝、築地で朝ご飯を食べてから、てくてく歩いて京橋へ。
お目当ては加島美術で開催中の渡辺省亭展です。
今年の4月2日が、明治期の日本画家、渡辺省亭の100回忌にあたるということで、今年は渡辺省亭の絵がいろんなところで観られます。
www.watanabeseitei.org
奇想の絵師 岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻@MOA美術館
今年2月にリニューアルオープンした熱海市にあるMOA美術館に行ってきました。ちなみに、アメリカのニューヨーク近代美術館のMoMAとは一切関係ありません。こちらは世界救世教、教祖の岡田茂吉氏のコレクションでMOAは、Mokichi Okada International Association の頭文字です。そして、苗字が同じですが、箱根の岡田美術館とも全く関係ありません。こんなことを書くのは、最初この美術館の名前を聞いた時に、私自身が混乱したからです。
熱海駅からバスで急な坂道を登って5分で到着。チケットを買って館内に入りますが、そこから展示室のある建物まで長いエレベーター7基を乗り継ぎ、既にここで度肝を抜かれます。途中には色鮮やかな映像で輝くホールもあって飽きさせません。
ようやく美術館の建物が見えてきました。ここからは階段です。花粉症でマスクをしているので、呼吸が遮られて苦しいのなんの。
この日はすこぶる天気がよく、高台からの展望がとても素晴らしかった。何度も何度も振り返りながら海を眺めます。
写真で見ても初島までくっきり。