迎賓館特別参観@迎賓館赤坂離宮
迎賓館赤坂離宮で12月22日から24日までの3日間、「迎賓館特別参観」が行われていました。クリスマス前に優雅な気分に浸ろうと、キラキラ大好きな姪っ子と一緒に行ってきました。
迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、明治42年(1909)に東宮御所(後に赤坂離宮となる。)として建設されたもので、当時日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築です。
本館の一般参観は、普段は西玄関から入りますが、今回初めて正面玄関が公開されました。クリスマスで華やいだ季節ということもあって、とても賑わっていました。
SNSで混雑情報を調べると、平日の昼で荷物検査待ち一時間とかだったので、かなり覚悟して突入したのですが、大して待つこともなくスムーズに入館できました。
正面玄関前で入場チケットのチェックを受けて入りました。まずは、玄関の市松模様の床を通り、そして、大ホールからは遠すぎてよくわからず、迎賓館に来る度に歯がゆい思いをしていた中央階段の赤い大理石ルージュ・ド・フランスを見ました。さすがに中央階段を通って二階に上がるコースではなかったのですが、それでも満足です。
コースは、正面玄関から入館し、玄関ホール、彩鸞の間、花鳥の間、大ホール、羽衣の間と通って、藤田嗣治の天井画が二点展示されている西玄関から退館しました(朝日の間は改修中のため閉鎖)。 大変混雑しているので、あまり立ち止まる余裕がないのが残念でした。
これまでも参観していますが、何度来てもよいところです。
本館を出た後、正庭に回りました。
いつもながら、青空に白亜の宮殿が映えます。
ちなみに、13時半に赤坂離宮を離れた時には、入場制限になっていました。我々タイミングがすこぶる良かったようです。
神の手・ニッポン展Ⅲ@目黒雅叙園百段階段
クリスマス前に目黒雅叙園に行きました。ロビーにクリスマスツリーがありました。鞠や水引で飾られていて、実にかわいらしい。
既に終わってしまいましたが、百段階段で開催していた神の手・ニッポン展に行きました。
豪華な蒔絵で飾られたエレベーターで上がった先には、谷川俊太郎の詩《もし神に》が展示されていました。
《総ビーズ織り和衣装「春曙(しゅんしょ)」 金谷美帆 2016年》
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165万2000余粒のビーズで作られた衣装。製作期間はのべ3年に及び、重さ13kg弱とか。
十畝の間にはシャドーボックス作品が展示してありました。
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絵柄を切り抜き、何枚も貼り重ねて立体感や奥行き感を出す手法で作られた立体切り絵作品です。
草丘の間にはミニチュア作品が展示してありました。
《寺田寅彦記念館 島木英文 2013年》
遠近法を使ったミニチュアハウスです。部屋の形、調度品が全て奥へ行くほど細くなる台形で作られているため、実際よりも奥行きが感じられます。
頂上の間にはペットボトルを使った作品が展示してありました。
《朱鷺 本間ますみ 2017年》
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1.5リットル大のペットボトル200本から一枚一枚形が違う550枚の羽を作成して作られている。
リサイクルのために、接着剤や塗料を一切使わず、貼り合わせや模様を描くのにも、ハンダゴテの熱を利用しているそうです。
百段階段に行ったら、カフェラウンジ・パンドラで休憩するのがいつものコース。
幾分控えめな見た目に写ってしまいましたが、実際のグルメバーガーはとても肉々しい。サラダとゼリーもついていて、満足でした。
「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」展@東京国立近代美術館
水鳥達を眺めながら、皇居のお堀をぐるりと回ります。
辿り着いたのは、東京国立近代美術館。
前々から気になっていた熊谷守一の画を見に行きました。以前、豊島区立熊谷守一美術館の写真を見たことがあり、その入口にあった蟻の画が、やけに好みで気になっていたのです。明るい色調が神坂雪佳あたりを連想させるからかもしれません。
続きを読む南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-@国立科学博物館
身を切るような寒さの中、朝一番で国立科学博物館へ向かいました。
南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-展の初日です。
続きを読む南方熊楠は、森羅万象を探求した「研究者」とされてきましたが、近年の研究では、むしろ広く資料を収集し、蓄積して提供しようとした「情報提供者」として評価されるようになってきました。本展覧会では、熊楠の活動のキーアイテムである日記・書簡・抜書(さまざまな文献からの筆写ノート)・菌類図譜を展示。“熊楠の頭の中をのぞく旅”に誘います。