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アンドリュー・ワイエス展@美術愛住館

四谷三丁目駅からすぐの美術愛住館へ。

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現在、美術愛住館一周年記念として、アンドリュー・ワイエス展を開催しています。前週、福島県立美術館の常設展示でワイエスのタブローを観る僥倖があり、エスキースにも興味がわきました。
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※リンクはキャッシュです。

megalodon.jp

20世紀のアメリカを象徴する作品として、ニューヨークの近代美術館に収蔵されている名画《クリスティーナの世界》の習作や、その舞台となったメイン州クッシングにあるオルソンハウス(現在アメリカ合衆国国定歴史建造物)の作品を、丸沼芸術の森が所蔵する238点の中から、40点を厳選して公開します。

以下、気になったもののメモを残します。

18《カモメの案山子 水彩・紙 1954年》
オルソンハウスを遠景に、棒にぶら下げられたカモメ避けの絵。冬の海岸を思わせる寂莫感。画面上の配置が面白い。

26《雨どい(〈さらされた場所〉習作) 水彩・ドライブラシュ・紙 1965年》
木造の白い壁と雨樋として組み合わされた漏斗や排水管を描いたもの。壊れた雨樋を急ごしらえで凌ぐオルソン家の暮らしぶりが見える。その前には錆びたバケツ。《さらされた場所》の習作。タブローの目立たないパーツにも、確かにワイエスの視点があるんだと思わされる作品。

28《納屋のツバメ(〈さらされた場所〉習作) 水彩・鉛筆・紙 1969年》
木造の白い壁の白い上記同様《さらされた場所》の習作だが、窓枠にたくさんのツバメが止まっている。

31《〈アンナ・クリスティーナ〉習作 鉛筆・紙 1967年》
亡くなる前の夏に描かれたもの。まずは、背中しか知らなかったクリスティーナは、こんな顔をしていたのかと。狭い額に大きめの鼻、斜視ぎみの瞳が頑なな表情を作っている。

39《オルソンの家 水彩・紙 1969年》
雪の中に暗く、クリスティーナの葬式で無人になったオルソン家を描いたもの。

40《〈オルソン家の終焉〉習作 テンペラ・ボード 1969年》
オルソン兄妹が亡くなった後、二階の窓から入江を望む方向で描かれたもの。

 

 

この後、歩いて数分の新宿御苑でお花見しました。絶好のお花見日和でしたよ。

melonpankuma-rakugo.hatenadiary.jp