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雪国館

新潟県大沢温泉に行く途中、越後湯沢駅で途中下車しました。
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駅から徒歩7分湯沢町の歴史民族資料館、雪国館に到着。
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www.e-yuzawa.gr.jp

雪国館は、湯沢が舞台となった川端康成の小説「雪国」と、雪国湯沢の暮らしぶりや歴史を中心とした展示があります。

3階 湯沢町歴史民俗コーナー

雪国の四季折々の生活で用いる道具がところ狭しと展示されています。
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秋のくらし。
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奥に移っている巨大なわらの敷物は、地元の方が二ヶ月かけて作ったもの。最初壁掛けにするつもりが、作ってみたら大きかったので敷物にしたんだそうです。手前で影になっていますが、宝船もありました。

冬のくらし。
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様々な用途に応じて作られた草履が面白い。

《足半》
あしなかは足の半分くらいの大きさで、いくさや農作業など、力のいる仕事をする時に使われていました。ふつうのわらぞうりの半分ほどの大きさなので、簡単に作ることがえきた。今から60年ぐらい前までは、日本各地の農家でさかんに作られていた(展示物は湯沢在住の小林さんが手作りしたもの)。

《はっぱき》
農耕、林業の作業用としても使われためずらしい編み方の脛当て。

《つまかけ》
寒くなってから草鞋を履くとき、むき出しのつまさき部分を保護するもの。

《しびがらみ》
寒くなってから草鞋を履くとき、むきだしのかかと部分を保護するもの。

《すっぺ》
かかととつま先が覆われ、靴のような形をしている。雪踏みや屋根の雪掘りまたは山仕事など力仕事のときにも使った。

《石白古銭》
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昭和46年、49年の二回にわたって道路工事現場で見つかった古銭。銭の種類から十五世紀後半に埋められたものと推定されている。古銭の総枚数27万以上で全国第二位(一位は北海道函館市志海苔町の出土銭)の出土量。発掘場所は泉福寺という寺の跡。

2階 雪国の住生活コーナー

民家の茶の間を移築したもの。明治~昭和にかけての生活の様子を再現しています。
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中央にある陶器は《湯たんぽ》で、一段上がったところに置いてある瓶は《ハエ取り器》です。

畳の上にワラ細工が置いてありました。
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《ねこつぐら》
囲炉裏端などに置く、猫の住みか。

《飯つぐら》
ご飯が冷めないように飯びつを入れておくワラ製の保温容器。

《つぐら》
首がすわった赤ちゃんを布でくるんで入れるためのカゴ。農作業のために半日、家を開けるような時に危なくないように入れていた。

1階 ロマン溢れる川端康成の小説「雪国」の世界

こちらでは小説「雪国」にまつわる日本画14点や川端康成の遺愛品などが展示されていました。

川端康成直筆書 昭和60年4月1日》
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雪国館からすぐの主水公園に「雪国の碑」として建立している。

《小説「雪国」のヒロイン駒子の部屋》
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こちらは、ヒロイン駒子のモデルと言われている芸者松栄(本名キク)が住んでいた置屋「豊田屋」を移築再現したものだそうです。

 

電車の時間にせかされて慌しく一巡り、1時間程度の滞在でした。もう少し余裕がほしかったです。ちなみに、2階の雪国の住生活コーナーは、この後行った温泉宿でリアルに体験できました。
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