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駒競べ-馬の晴れ姿@三の丸尚蔵館

雲り空。この時期にしては涼しい日になりました。

今日は大手町方向から美術館巡りをしました。

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まずは三の丸尚蔵館で「駒競べ-馬の晴れ姿展」です。 

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お目当ては《蒙古襲来絵詞》と先日山種美術館で知ったばかりの岩佐又兵衛の《小栗判官絵巻》。

 

蒙古襲来絵詞は国宝や重要文化財の指定を受けていませんが、それは御物(皇室の私有物)なので対象外になっているだけで、実際は国宝級のものです。

文永11年(1274)と弘安4年(1284)の2度にわたる元寇の際,その戦に出陣した肥後国御家人竹崎季長を中心に展開する絵巻。現状は,錯簡,欠失,複数本の混入などの問題はあるが,その風俗や描写の表現には鎌倉時代の特色が表れている。歴史的事実の視覚的史料としても貴重な作品である。明治23年(1890)に熊本の大矢野十郎から御買上げ。

巻物としては、肥後国の武将竹崎季長が蒙古軍と戦ったこと、その活躍を鎌倉幕府に主張し恩賞を要求して、馬を拝領して帰るまでを描いています。公開されていたのは前巻の狭い一部分。蒙古と激しく戦っているシーンです。馬から鮮血が飛び散ります。昔の馬なので足並みが側対歩なのもよく描かれていました。

 

室町時代の《厩図屏風》もありました。先日、山口晃のかっこいい《厩圖》を観たばかりなので、ますます面白く観れました。

melonpankuma.hatenablog.com

円山応挙の《張飛図》は今回が初公開だったそうです。思わぬ収穫。三国志に出てくる武将、張飛が馬の上で歌舞伎の見得を切ってるようなポーズ。服の装飾、髪や髭の描き込みが細かくて気持ち悪いくらいです。

 

岩佐又兵衛の《小栗判官絵巻》は「をくり」と呼ばれて親しまれてきた話を元にしています。伝説の人物小栗が主人公で、盗賊に引き取られて育てられた照手姫と結婚の約束をするが、その盗賊に殺されて地獄に落ちます。閻魔大王に許されて、小栗は地上に戻るものの、らい病で歩くこともままならない。死に体の小栗だが、善意の人々(この中に実は照手姫がいる)の手で運ばれて熊野のお湯で回復します。体を治した小栗が判官になった後、盗賊に仕返しして、最後照手姫と結ばれるという、バブル期に流行ったジェットコースター・ドラマ的な濃厚なお話です。

展示されていたのは馬が登場するシーンということで、照手姫の住む盗賊の屋敷にいるシーン。色が鮮やかなのに驚く。しかし、極才色だと又兵衛の線の美しさがよくわからない。先日山種美術館で観たのが白描だったこともあって、あの静けさが良かったんだけど印象が違う。しょうがないか、なにせ題材がジェットコースター・ドラマだし。

他にも栗毛の馬の彫刻など、馬好きにはたまらない作品群が並んでいました。なのに無料。宮内庁やるなあ。

 

犬追物が出るらしいので、展示替えした後期も観に行きたい。