【再訪】野口哲哉展
奥野ビルからの帰りに、近いのでポーラミュージアムアネックスに立ち寄りました。二度目だから気楽と思っていたら、なんと展示替えがされていました。
《人体の寓意 ~ミケランジェロに基づく~》
これ、以前に青山のGALLERY GYOKUEI開催のドローイング展で、自作解説されていた時に使われてたもの?
《BLACK & DOTS》
ポーラのロゴの黒と新しいシンボルであるポーラ・ドッツの水色地に白の水玉を身につけたサムライたち。飄々とした表情で遠くを眺めています。
壁の絵も新しくなりました。
《旅する侍》
西洋の風景画を背景にしても野口氏の侍は自然です。それにしても、この顎を突き出した猫背っぷり。肩こりに悩んでそうなほどストレートネックなのが現代人じみてて笑えます。
《AD1585~赤母衣と空~》
確かに、母衣は風を孕んで飛びそうだと、私も思います。
《Lady beetle》
胴の水玉模様で分かる通りテントウムシです。両手を広げ、心は飛び立ちそうなのが、見ていていじらしい。
帰り、同じビル2階のHIGASHIYA GINZAで一休憩。
ティーサロンスタッフの美しい所作に見惚れながら、山椒餅と静岡煎茶を頂きました。網目文様が夏らしくて涼しげでした。
なりきり日本美術館@東京国立博物館 本館
トーハク夏休み企画として、NHK Eテレ「びじゅチューン!」とのコラボレーション「なりきり日本美術館」が、本館1階の特別4室・特別5室を使って開催されています。
本館の階段脇で見返り美人がギュンギュン回っているので、気が付かない人はまずいないはず。
よい香りが漂う通路を通り過ぎると、大きなスクリーンに《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏 葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀》の大波が映し出されていました。
小船に見立てた座席から浮世絵に描かれたビッグウェーブを体験できます。
こちらは、《名所江戸百景・大はしあたけの夕立 歌川広重筆 江戸時代・安政4年(1857) 》の雨の表現を観察するコーナー。
浮世絵版画の作り方として摺り工程の見本が展示されていました。こんなところにも陰影が加えられていたのかと驚かされます。
本館18室に《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏》と《名所江戸百景・大はしあたけの夕立》の原本が展示してあるところが、さすがはトーハクなのでした。
インフォメーションコーナーを通り過ぎて特別4室に移動すると、洛中洛外図屏風(舟木本)の複製が展示されていました。
ここでは屏風に描かれている食べ物を探そうというクイズがありました。5月の名作誕生展で原本を食い入るように見たばかりなので楽勝かと思いましたが、実際にやってみると意外と見つからず大変でした。
その他、《見返り美人図》や《麗子微笑》のコーナーもあります。
特別室以外にも、夏休み企画の一貫としてハンズオン体験コーナーがいくつか設けてありました。
複製とはいえ、これだけ精密な土器を触れる機会は貴重です。思う存分触ってニマニマしていたら、通り過ぎる外国人観光客に怪訝な顔をされました。
「昆虫」展@国立科学博物館
日傘を差していても暴力的な日差しにおののく毎日です。この日は通勤電車に揉まれて上野へ向かいました。
国立科学博物館で開催中の特別展「昆虫」に突撃です。
平日の朝なので、行列はありませんでした。
それほど昆虫には思い入れがないので、単なる昆虫展なら行くことはなかったのでしょう。でも、このポスターがあまりに見事だったので、これは行くしかないと。
何度見ても惚れ惚れします。
トーハク縄文展の帰り道にこんなこともありました。
トーハクの帰り道、科博の前を歩いていたら、前を行くふたり組が「来週から香川照之の昆虫展があるらしいよー」と話してた。
— クマ (@MelonpankumaA) 2018年7月7日
え?そんなタイトルだったっけ?
そんな特別展があったら、私、毎日のように通いそう。
本展は、昆活マイスター香川照之氏と、オサムくんとホタルちゃんが音声ガイドを務めていました。美術関連の展覧会で音声ガイドを使うことはないのですが、今回はもちろん使います。音声ガイドについてくる昆活キャップも貰いました。チラシとカメラで手が足りなくなったので、頭に被ったところ、単眼鏡はあるわ、音声ガイドのヘッドホンはあるわ、昆活キャップはあるわで、頭の周りがごちゃごちゃして、とんでもないことになりました。
続きを読む野口哲哉 「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」@ポーラミュージアムアネックス
例年にない暑さを記録する日々。陽が傾くのを待って、銀座ポーラミュージアムアネックスに行きました。
野口哲哉 「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」(キャッシュ)です。
表情豊かな鎧姿の人物を制作し、国内外でも人気の若手作家 野口哲哉氏の4年ぶりとなる大型個展を開催します。
不思議な佇まいと、纏う鎧兜の精巧さが織りなす作品は、どこか他人事には思えないペーソスと、思わず微笑んでしまうユーモアが同居しています。
夕方なので会場はポツンポツンと人がいる程度。
それほど広くない展示室で光も眩しいほどでしたが、心地よいBGMが流れていて自然とリラックスできます。
続きを読む
浅草富士浅間神社
待乳山聖天から近いので、浅草富士浅間神社に行きました。
江戸時代に流行った富士講で勧請された、富士山遥拝所としての浅間神社の一つです。
境内に2016年に作られた富士塚があります。もちろん登拝します。
富士山と同じく五合目に登山口。7つの階段を上がると頂上です。
石祠のある方向に富士山があるということですね。
浅間神社のすぐ隣が富士小学校だったり、その近くに富士公園があったりと、周辺には富士の名前が多くみられました。
浅草富士浅間神社に立ち寄った理由のひとつに、この近くに粟ぜんざいで有名な梅むらがあるからだったのですが、行ってみたら開店前で準備中の札がかかってました。ここであんみつを食べるからと、築地の福茂に寄るのを我慢したというのに。あまりのショックで膝から崩れ落ちるかと思いました。
気を取り直し、私の食いしん坊データベースで観光客で溢れていないお店を検索して浅草観音通り商店街に向かいました。
冷房がキンキンに効いた珈琲屋ハローでクールダウン。昭和レトロなチョコレートパフェで帰宅のためのエネルギーを補充しました。