東京いちばステーション
築地市場の水神社遥拝所のすぐ隣、東卸会館の東京いちばステーションに行きました。
調べてみると、一昨年の移転延期で閉鎖されていたのが、昨年11月にリニューアルオープンしていたそうです。半年前からあったのか。ずっと築地に来ていたはずなのに、ずいぶん長くスルーしてしまいました(ほら、今まで寒かったから。心に余裕がなかったのよね、きっと。それに、ここターレーがたくさん走るからよそ見しちゃ危ないし)。
室内には、市場の役割と、都内の市場の紹介、築地の歴史を辿るパネルが展示してあります。
予定通りなら、今年の10月に豊洲に移転します。
築地の前身、日本橋魚河岸の再現カラー写真。
19世紀の日本橋から人形町方面を眺めた風景です。北斎の《富嶽三十六景 江戸日本橋》では右岸の風景にあたります。川沿いに並ぶ白壁は、浮世絵では土蔵ですが、この写真では2階建てのビルのようです。
展示室の奥に、豊洲新市場の立体模型が展示してありました。
ジョギングのルートにちょうどいいので、豊洲の市場付近を何度となく走っていますが、いつも道路から眺めるだけなので、どこがどうなっているのか知りませんでした。模型になっていると、さすがにわかりやすい。ターレーの道も、しっかり作ってあります。次に近くを走る時には、もっとよく見てみようと思いました。
道場六三郎氏による応援メッセージだそうです。
過ぎゆく季節を惜しんで、やじ満でMINIカキらーめん。
この界隈のほとんどが今月いっぱいで牡蠣シーズンを終えるので、今週はあちこちで牡蠣を食べまくりです。
寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽@サントリー美術館
春分の日、東京は一日冷たい雨でした。雨の休日は濡れずに行ける六本木へ向かうのが我が家の定番コースなので、サントリー美術館に行くことにしました。
江戸時代の寛永年間(1624~44)は、「きれい」という言葉に象徴される寛永文化を育み、当時の古典復興の気運の高まりを受けて、京都を中心に「雅」な世界が出現しました。本展では、近世初期の宮廷文化と、その時代に生じた新しい美意識を、小堀遠州、野々村仁清、狩野探幽らの作品を通して観ることができます。
- 第一章 寛永のサロン ― 新時代への胎動
- 第二章 古典復興 ― 後水尾院と宮廷文化
- 第三章 新たなる美意識 Ⅰ 小堀遠州
- 第四章 新たなる美意識 Ⅱ 金森宗和と仁清
- 第五章 新たなる美意識 Ⅲ 狩野探幽
迎賓館赤坂離宮和風別館
迎賓館赤坂離宮にはこれまでも何回か行っていますが、今回、和風別館に行きました。
和風別館の参観はガイドツアー形式になり、予約が必要です。
予約申込やキャンセルはこちらのページから⇒迎賓館赤坂離宮の一般公開
入り口で金属探知のセキュリティチェックを受けて入ります。ここで地図や見どころが書かれた立派なリーフレットと別館参観者用のバッジが配られます。バッジは五七の桐紋です。
予約しているため優先的にセキュリティチェックを受けられます。開館と同時に入ったので、主庭一番乗りで気分上々。花壇が、前は葉牡丹だったのが黄色のパンジーに変わっていました。
今回もよい天気です。
主庭の奥に張られている白テント前に十数名の参加者が集まりました。受付をすませ、いよいよ和風別館への参観が始まります。
続きを読む山口晃「すゞしろ日記」原画展@ナディッフギャラリー
奈良美智氏のドーローイングを観た後、恵比寿のナディッフギャラリー(NADiff Gallery)に行きました。この間、電車で行くと非常に遠いのですが、実は2キロもありません。
最初、道に迷ったので、恵比寿駅東口からの行き方を以下に貼っておきます。地図上でチェック☑マークの入っているところが、ビルに続く路地の入り口です。ナビをつかうと目的地であるビルの南側にある道路に案内されがちなのですが、そちら側からは入れません。
北側にある路地を進んだ突き当りの景色。写真中の一番左のビルが、ナディッフアパート(NADiff A/P/A/R/T)です。
建物に沿って回り込むと、入り口が見えます。
すゞしろ日記展を開催中。
入ってすぐは本屋で、山口晃氏の《成田国際空港 南ウィング盛況の圖》や《成田国際空港 飛行機百珍圖》などのインクジェットプリント作品をいくつか販売していました。
書店の一番奥に、数量限定サイン入り参巻を含む「すゞしろ日記」が並べてあります。そのすぐ脇の螺旋階段を下りた地下フロアが、ギャラリーです。
展示室入ってすぐ正面に、元祖「すゞしろ日記」絵画作品2点。これは壱巻の冒頭に掲載されているものですが、こんなサイズだったとは知りませんでした。
その他にも、壁にびっしりと「すずしろ日記」の原画が展示してあります。小さく大変読みづらいので、これは混んだらどうしようもないですね。空いている今がチャンスです。
帰りに、すぐ近くのスペインバルサラ・アンダルーサでかなり遅めのランチ。
コロッケが熱々でおいしかった。口蓋を火傷したけれど。
そして、家で改めて参巻を堪能。
またもや、たんまり笑わせていただきました。
奈良美智 「Drawings : 1988-2018 Last 30 years」@カイカイキキギャラリー
既に展示期間は過ぎてしまいましたが、元麻布にあるカイカイキキギャラリー(Kaikai Kiki Gallery)で、奈良美智 「Drawings : 1988-2018 Last 30 years」が開かれました。
この辺は比較的近場なもので、いつでも行けると思っていたら、会期ギリギリになってしまいました。ともかく間に合ってよかった。
カイカイキキギャラリーの場所は、広尾の有栖川宮記念公園の近く、一階は幼児教室のビルで、ギャラリーは地下にあります。
入り口で立派なリーフレットが貰えます。
中の紹介文で気がついたのですが、こちらは村上隆氏主催のギャラリーでした。意外や意外、あんなビッグネームのアーティストのギャラリーが、こんなひっそりとした所にあるなんて。
展示室には作品がみっしり。
大変見ごたえがあります。なのに無料で撮影OKとは、ありがたみ半端ない(興奮して語彙が乱れるレベル)。
1990年の作品から展示が始まっています。
この頃は輪郭線が黒く強く、パンクロックのジャケットに使われていそうな雰囲気のものが多くみられます。
好きすぎて、まだまだ初っ端だというのに、先に進めなくて困りました。
ポスターがあったら、飾りたい。
この辺は、すっかりお馴染みの画風です。
『ともだちがほしかったこいぬ』の1ページ。
この本は、我が家の部屋の壁に飾ってあるので、すぐ気がつきました。
2005年くらいになると、作品としての重みが増しているように感じました。
このあたりのが、一番見やすくて好き。
《RAIN》
会場の真ん中に置いてあるテーブルにも、作品が貼られています。
情報量が多すぎて、既にこのあたりでお腹いっぱいになってきましたが。
隣の畳敷きの展示室にも、作品がみっちり。
靴を脱いで上がるのが面倒なのか、意外と人が少ないので、のんびり観られます。
ここからは、2012年以降の作品が並びます。
そして、最後、和室の上り口に今年の作品が4点並んでいました。
もっとこじんまりしているのかと思っていたので、良い意味で想像を裏切られました。
それにしても、不思議。なんでこの展示で行列ができないんでしょう。もっと、人が集まってもよさそうなのに。会期ギリギリに行った私が言うのもなんですけど。