常温常湿希望

温度20℃湿度50%が理想です。

室町時代のやまと絵―絵師と作品―(後期)@東京国立博物館 本館

現在、東博本館2階、特別1室と特別2室で、企画展「室町時代のやまと絵―絵師と作品―」が行われています。一部、展示替えがあったので、再訪しました。

melonpankuma.hatenablog.com

続きを読む

日本美術の流れ@東京国立博物館 本館

秋晴れのよい天気が続きます。ジョギングのついでに東博へ。
f:id:Melonpankuma:20171107155517j:plain

まずは庭園でのんびり休憩しました。
f:id:Melonpankuma:20171107155546j:plain
日差しも随分とやわらいで、日向ぼっこが気持ち良い季節になりました。

  •  本館 7室  屏風と襖絵―安土桃山~江戸
  • 本館 8室  書画の展開―安土桃山~江戸
  • 本館 10室  浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)

以下、気になったものをメモとして残します(◉は国宝、◎は重要文化財、◯は重要美術品)。

続きを読む

六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師 狩野元信(後期)@サントリー美術館

またも台風で天気の怪しい週末。家から天候に関わりなく行ける美術館として重宝している、サントリー美術館に行きました。狩野元信展のメインビジュアル、《四季花鳥図(旧大仙院方丈障壁画)》を観るために再訪です。

melonpankuma.hatenablog.com

再訪とは言っても、本展は展示替えが6回もあって、場面替え含めて展示内容はほぼ入れ替わっています。作品リストで確認すると、前回訪問と重複するのは複製の《四季花鳥図屛風》とボストン美術館蔵の《白衣観音像》《金山寺図扇面》くらいでした。
f:id:Melonpankuma:20171030082210j:plain
www.suntory.co.jp

 狩野元信(1477?~1559)は、室町時代より長きにわたり画壇の中心を担ってきた狩野派の二代目です。狩野派とは、血縁関係でつながった「狩野家」を核とする絵師の専門家集団であり、元信は始祖・正信(1434~1530)の息子として生まれました。元信は極めて卓越した画技を持ち、その作品は歴代の狩野派絵師の中で最も高く評価されていました。

 以下に、気になったものをメモとして残します。(真)(行)(草)と示したのは、展示の説明書に付けられた狩野派の画体区分です(◎は重要文化財、◯は重要美術品、◆は京都府指定有形文化財、◇は京都市指定有形文化財)。

  • 第1章 天下画工の長となる ― 障壁画の世界
  • 第2章 名家に倣う ― 人々が憧れた巨匠たち
  • 第3章 画体の確立 ― 真・行・草
  • 第4章 和漢を兼ねる
  • 第5章 信仰を描く
  • 第6章 パトロンの拡大
続きを読む

運慶の後継者たち―康円と善派を中心に@東京国立博物館 本館

つい先日、東博平成館で運慶展を観ました。その余韻のあるうちに復習がてら、本館で展示されている慶派の作品を観に行きました。

melonpankuma.hatenablog.com

本館 14室 運慶の後継者たち―康円と善派を中心に

www.tnm.jp

鎌倉時代に活躍した仏師運慶(うんけい、?~1223)に連なる一派を慶派(けいは)といいます。運慶は数多くの仏師を擁する工房を営み、数々の造仏を手がけました。その写実を基本とした、量感豊かで力強い作風は、新興の武家のみならず、寺社や公家をも魅了し、後の世代にも大きな影響を与えました。なかでも運慶の孫にあたる康円(こうえん、1207~?)は、当時の慶派を代表する仏師として注目すべき存在です。
康円と同じ頃に活躍した仏師、善円(ぜんえん、のち善慶(ぜんけい)と改名、1197~1258)も見逃せません。善円らの系統の仏師たちを善派(ぜんぱ)と呼んでいます。善派は慶派の本流とは一線を画し、奈良を中心に活動していたことが遺品からわかります。
本特集では、康円および善円の作品を中心に、運慶以後の鎌倉彫刻の展開について紹介します。

続きを読む

日本美術の流れ@東京国立博物館 本館

東博では庭園の公開も始まりました。ますます博物館に通うのが楽しくなる季節です。
f:id:Melonpankuma:20171030082117j:plain
まだ観ていなかったところを中心に、本館を一周しました。

  • 3室 仏教の美術―平安~室町
  • 3室 宮廷の美術―平安~室町
  • 3室 禅と水墨画―鎌倉~室町
  • 7室 屏風と襖絵―安土桃山~江戸
  • 8室 暮らしの調度―安土桃山・江戸
  • 10室 浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)
  • 18室 近代の美術
続きを読む

室町時代のやまと絵―絵師と作品―(前期)@東京国立博物館 本館

現在、東博本館2階、特別1室と特別2室で、企画展「室町時代のやまと絵―絵師と作品―」が行われています。

www.tnm.jp

 室町時代には、水墨を基調とする「漢画(かんが)」とともに、伝統的な「やまと絵」も描かれていました。これまでの技法・主題を継承しつつも、革新的で華やかなやまと絵作品が数多く生み出されたのです。こうしたやまと絵の中には、描いた絵師の名が判明する作例も多く、絵師それぞれの個性の違いや、同じ絵師が描いたとされる作品の中でもスタイルの差異を確認することもできます。

この特集は、室町時代やまと絵師たちの画業をたどるとともに、その豊かな表現世界に光をあてるものです。知られざる室町時代やまと絵の世界をどうぞお楽しみください。

続きを読む

中国書画精華―日本人のまなざし―(前期)@東京国立博物館 東洋館

毎度おなじみ東京国立博物館ですが、本日は東洋館で開催中の「中国書画精華」展へ。
f:id:Melonpankuma:20171030082116j:plain

東洋館 8室 中国書画精華―日本人のまなざし― 

f:id:Melonpankuma:20171030082118j:plain
朝一番に来たので、貸し切り状態でした。

www.tnm.jp

 今年も、秋の中国美術の名品展として「中国書画精華」を開催します。日本には古くから中国の書画が舶載され、それらは日本美術にも大きな影響を与えてきました。特に、宋・元時代の書画は、鎌倉時代以降の禅宗と共に数多く伝えられ、書院や茶室において、日本の趣味にもとづく新たな鑑賞法のもとに親しまれてきました。また、狩野派を始めとする江戸時代の画家たちは、室町将軍家の価値観を継承しつつ、明・清時代絵画の図様・画法も積極的に学習していきました。そして明治時代以降、日中の往来が盛んになるにつれ、中国伝世の精品が少なからず日本に伝えられ、中国本来の文人趣味を理想とする財界人・文化人によって優れたコレクションが形成されました。中国歴代書画の名品がいつごろ日本に伝えられ、どのような影響を与えてきたのか、日本における受容に留意しつつ、名品の数々を紹介します。

以下、気になったものについてメモを残します(◉は国宝、◎は重要文化財、◯は重要美術品)。

続きを読む