常温常湿希望

温度20℃湿度50%が理想です。

小笠原ビジターセンター

父島に行ってきました。旅行最終日に、お昼ご飯の時間調整もあってビジターセンターへ。
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本当は父島初日にも来たのですが、島内観光を控えていたので、ツアーで寄るかもしれないと思い、詳しく見るのを止めたのです。

  • 展示室1
  • 展示室2 歴史文化系展示
  • 展示室3 自然科学系展示

後で気がついたのですが、建物の裏である海岸側にはザトウクジラのモニュメントがあって、大変見栄えのよい写真が撮れるようです。

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アジアギャラリー@東京国立博物館 東洋館

先日、出光美術館山水画を見て、中国の山水画にも興味が出てきました。そもそも山水画が好きなのですから、雪舟らが影響を受けた中国山水画に目が向くのは時間の問題だったわけですが。

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というわけで、この日は東洋館へ。
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1階1室の奥にあるエレベーターで4階へ。東洋館は階層構造が複雑なので、エレベーターによって止まらないフロアがあります。このエレベータを覚えるまで何度迷ったことか。

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高円宮家所蔵 根付コレクション@國學院大學博物館

明治神宮に花菖蒲を見に行った帰り、國學院大學博物館へ寄りました。
f:id:Melonpankuma:20170616213848j:plain ただ今、國學院大學創立135周年・國學院大學院友会発足130周年記念特別展「高円宮家所蔵 根付コレクション」展が開かれています。
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本展は全て撮影可です。

展示室には、根付、緒締、印籠合わせて300点近くの作品が並びます。当然ながら、全て小さく、造形が細かいので、単眼鏡があると便利です。f:id:Melonpankuma:20170616214235j:plain

どれもこれも、細やかな細工が見事です。そして、たまにクスっと笑ってしまうものもあります。
《干しやまめ 桑原仁 象牙 2000年 10.5cm》
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《七輪 桑原仁 象牙、金網 2001年 4.1cm》
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《かぶと虫 河原明秀 黄楊、象牙、鼈甲 1980年 7.4cm》
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《福わらい 山田洋治 黄楊 1996年 4.1cm》
《毛ウケゲン 山田洋治 黄楊 1990年 5.3cm》
《ぬっぺぽう 山田洋治 黄楊 1996年 4.2cm》
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《夕霧 駒田柳之 象牙  1995年 5.6cm》
《花魁 駒田柳之 マンモス牙 1991年 5.6cm》
《久米仙人 駒田柳之 象牙 1988年 12.5cm》
《幽霊 駒田柳之 鹿角 1992年 7.4cm》
《鳥追 駒田柳之 黄楊 1992年 6.2cm》
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《(古根付)猩々 光雲 象牙象嵌 19世紀 4.7cm》
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《(古根付)西王母 景利 象牙、鉄刀木 19世紀 3.2cm》
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《(古根付)達磨 東谷 木、象牙 19世紀 3.3cm》
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印籠の展示もありました。

《(根付)チーズバーガー 細谷絹代 木、漆、貝 1998年(緒締)シェイク 細谷絹代 象牙、漆、アクリル 1998年(トンコツ)フライドポテト 高木喜峰 黄楊 1998年》
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どうしたって、M字マークのフライドポテトが目立ちます。トンコツというのは、木などの固い素材でできた煙草入れの総称だそうです。

 

本展の根付がとても魅力的だったので、これからは積極的に和装もしようかなと思いました。 

水墨の風 ― 長谷川等伯と雪舟@出光美術館

岩佐又兵衛展以来、半年ぶりの出光美術館
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「水墨の風 ―長谷川等伯雪舟」展、初日に伺いました。

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墨の濃淡によって生み出されるグラデーションが、画面に無限の奥行きと広がりをもたらす水墨画。中国を発祥とするこの斬新な絵画表現は日本にも伝播し、室町時代を経て独自の表現美を獲得することとなりました。本展では、この東洋独自の絵画表現である水墨画の魅力を、「風」をキーワードに迫ってゆきます。

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日本美術の流れ@東京国立博物館 本館

またまたゴールを東博に設定してウォーキング。南側、西郷隆盛像のある方から上野公園に入って進むと野球場があります。
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いつもと違う方向から歩いたからか、正岡子規の句碑を見つけました。この野球場は、正岡子規記念球場というそうです。

「春風や まりを投げたき 草の原」
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今まであまり気にしていなかったのですが、ゴールデンウィーク松山市に行ったばかりなので、何かピンと来るものがあったんでしょうかねえ。

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そして、いつもの風景。梅雨前の涼しさで、とても過ごしやすい日でした。
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ウォーキングで前回来た時は、くたびれて禄に観られなかったのですが、今回は単眼鏡も持ってきたし、二度目の余裕から余力十分で観賞に問題なし。 主庭のベンチで休憩した後、いつものように、単眼鏡を手に本館へ向かいます。

以下に、気になったものを記します(◉は国宝、◎は重要文化財、◯は重要美術品)。

  • 本館 3室 禅と水墨画―鎌倉~室町
  • 本館 3室 宮廷の美術―平安~室町
  • 本館6室 武士の装い―平安~江戸
  • 本館 13室 刀剣
  • 本館 14室 日本の仮面 舞楽面・行道面
  • 本館 16室 アイヌ琉球 アイヌの祈り
  • 本館 18室 近代の美術
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行ける工場夜景展@TODAYS GALLERY STUDIO

浅草の寄席の後、浅草橋に移動してTODAYS GALLERY STUDIOへ。

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こちらでは、その場所に“行ける”ことをコンセプトにしたアート体験が楽しめる写真展「行ける工場夜景展 2017」が開催中。
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以前、工場地帯に住んでいたことがあるので、知っている風景があるんじゃないかと思って来てみました。しかし、どの辺から撮ったのかわかるのだけれど、私がよく知っている風景ではないのが、不思議。f:id:Melonpankuma:20170603192624j:plain

写真家の目を通すと、あの工場地帯が、こんなにも美しい風景になるのかと、驚かずにはいられません。f:id:Melonpankuma:20170603192625j:plain
ヘルメットを被って安全靴を履いて見る時とはまた違った風景ばかりでした。次に、あの場所に行く時には、もっと違う目で配管を見ることができるかもしれません。

 

写真撮影可。入場料500円で、ポストカードのプレゼントがあります。

風神雷神図屏風@東京国立博物館 本館

このところの運動不足を解消するため、ゴールを上野にしてウォーキング。ビル影を縫って進むも、5月の日差しは容赦ない。日陰を歩いているうちはよかったけれど、上野公園に着いて日差しを浴びたらどっと疲れが出ました。

日陰で少し休憩した後、トーハクへ。f:id:Melonpankuma:20170530154937j:plain

7室が展示替えしていました。

《◎風神雷神図屏風 2曲1双 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀》
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国宝にしていされている宗達の最高傑作を光琳が模写したもの。宗達のものにアレンジが加わり、原色を用いて色鮮やかに2神の姿を浮かび上がらせ、両者を中央に寄せて構図の安定をはかり、視線を交わし両者の関係性をより強調する意図がみられる。
仏教での風神と雷神は風雨を司り仏法を守る役割を担う。もともと千手観音の眷属で、他の二十八部衆とともに尊崇された。

この屏風の裏には本来、酒井抱一の夏秋草図屏風があった。つい先日のセミナーで、本屏風を所有していた一ツ橋家のすぐ近所に抱一が住んでいた上屋敷があったことから、ご近所の縁で一ツ橋家の依頼で裏に絵を描き、その後、江戸琳派の発展に繋がったという話がありました。つまり、江戸から明治を超えて東京に続く琳派の流れは、この絵から始まるということ。

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抱一もこの屏風を写していて、そちらは出光美術館所蔵。昨年、出光美術館開館50周年の美の祝典Ⅲに展示されていました。

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《扇面流図屏風 6曲1双 宗達派 江戸時代・17世紀 東京・大倉集古館蔵》
金地の6曲1双に白波が立ち、そこに40面もの色とりどりの扇が流れていく様が描かれている。扇は貼り付けではなく直接描かれたもの。流れは右から左に。扇は左にいくほどに乱れ、密度濃く描かれて、吹きだまっているように見える。扇ひとつひとつに和歌、草花などを画題にした絵が描かれている。

 

あまりに疲れすぎて、この他を回る気力がありませんでした。近いうちに単眼鏡を持って、また改めて見に来ます。